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貯蓄と時間の関係
資産運用を行う前に知っておくべきことは貯蓄と時間の関係です。
貯蓄の効果は、①投下する貯蓄額 ②貯蓄自体の運用リターン(収益率)、できまります。そこで表に、収入に占める貯蓄率を変更した場合の、時間経過後の資産総額を示します。
前提条件として、年収600万円(手取り)、20年間収入に変化がないものとしました。20年間で資産形成すると考え、貯蓄率と運用リターン(年率換算)を組み合わせて作成しました。
| リターン | 貯蓄率5% | 貯蓄率13.8% | 貯蓄率25% |
| 0% | 600 | 1,656 | 3,000 |
| 1% | 661 | 1,823 | 3,303 |
| 2% | 729 | 2,012 | 3,645 |
| 3% | 806 | 2,225 | 4,031 |
| 4% | 893 | 2,466 | 4,467 |
| 5% | 992 | 2,738 | 4,960 |
| 10% | 1,718 | 4,742 | 8,591 |
| 15% | 3,073 | 8,482 | 15,367 |
この表から、貯蓄率の差によって大きな違いがあることがわかります。リターンが0%でも貯蓄率が5%のときと13.8%の時では、2.5倍以上の差がつきます。
貯蓄率
表から、毎年の貯蓄率が20年後の貯蓄率を説明する大きな要因になっていることがわかります。収入の5%ずつ積み立てた場合は600万円、25%ずつ積み立てた場合では3,000万円の貯蓄となります。
貯蓄率5%の場合は、20年かかって収入の1年分しか貯まらないのに25%積み立てた場合には5年分が貯まります。20年の時間の長さは以上のように思い結果をもたらします。その重み(資産格差)は、高齢化社会になるほど発生しやすくなります。
13.8%という数字は、1996年における日本人の家計貯蓄率で、5%は米国人の家計貯蓄率です。25%は、戦前、大学教授で利殖王といわれた本多静六氏が掲げた数字です(本多氏の場合は、資産から得られた利息も収入とみなした)。昔からいわれますが「勤倹貯蓄」に励むことが資産形成の第一歩であり、基本原則であることが理解出来ると思います。
貯蓄からのリターン
表からリターンを見ると、1%のリターンの違いは、貯蓄率が高いほど金額的に大きく変わってきます。リターン4%のところをみると、貯蓄率が5%では893万円で、リターンが3%の場合と比較して87万円多くなります。貯蓄率(運用元本)が増えるに従って、1%のリターンの差の重みは金額ベースで大きくなります。
例えばHSBC香港などの銀行でも運用額が大きくなれば金利もサービス金利が適用され、金利も高くなりさらに格差は広がります。
また、貯蓄率が5%でも15%で運用する能力があれば、貯蓄率20%で運用能力がない場合の数字と同じ結果になることは、興味深い点であります。
まとめ
シュミレーションでは、貯蓄率を収入の一定部分としましたが、実際の資産形成においては、
① 元々の収入をいかに増やすか?
② 貯蓄率をどの程度にするのか?
③ その貯蓄をいかに有利に運用していくのか?
の3点がポイントとなります。そして、これら3つの要因とも時間の重みの中で熟成されています。
なお、ここでは税金のことは考慮していません。当然のことながら額が大きくなるにつれて税金の影響も大きくなることはいうまでもありません。
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